自分が必死に頑張っていたときのことを思い出すと、”大学受験”の頃の記憶が蘇ります。
今でも「よくモチベーションを保ってやり通せたな」と、昔の自分を褒めてやりたくなります。
それと同時に「なぜ頑張れたのか?」と疑問も浮かぶわけですよ。
特に勉強が好きというわけでもないのに机に向かって黙々と毎日勉強ができた理由が、長年見つかりませんでした。
しかしその答えは星 渉著『神モチベーション 「やる気」しだいで人生は思い通り』にありました。
※この記事では本書から得た役に立つ考え方を四つのポイントに絞って紹介しています。
- モチベーションを上げる方法を知りたい人
- 目標があるにもかかわらず怠けてしまう人
- 三日坊主になりがちな人
人間は「現実」と「理想」のギャップを埋めたがる
本書には「現在の自分」と「未来の自分」のギャップを埋めるというモチベーションが、最強のやる気に繋がると書かれありました。
つまり未来の理想的な姿をイメージして、その理想と現実の差を埋めたいという感情を利用すれば自然と行動できるというわけです。
これはまさしく自分が大学受験を頑張れた理由で。
僕の大学受験の場合で例を挙げると、理想の未来は「彼女をつくってウハウハ生活」でした。この頭の悪そうな理想を実現するためだけに僕は勉強をしていました。理想の姿はともかく、その当時は無意識のうちにこのギャップの力を使って、モチベーションを上げていたのです。
(ちなみに実際の大学生活は理想とは程遠かったし、高校生活の「現実」は悲惨でした。)
そしてこの「現実」と「理想」のギャップを利用する方法は実生活にも役立っています。
ブログの記事を書くとき遊びたい誘惑に駆られたとしても、未来の理想の姿をイメージして僕は耐えています。
(だいたい勝率7割、結構やれてます)
理想的な姿を鮮明にイメージできるようになれば現実とのギャップを強く感じられると思うので、モチベーションが上がらないときはこの方法を試してみてください。
モチベーションのあがる目標の作り方
モチベーションを上げるためには、目標の作り方も大切と本書では書かれています。
この本から学んだモチベーションのあがる目標の作り方のポイントは以下の2つです。
- 達成できるイメージが湧くぐらい簡単なモノにする。
- 曖昧さは取り除いて、簡潔にする。
目標には”一目でわかる簡潔さ”と”クリアできるレベルにすること”が必要ということ。
だから「ムキムキマッチョになる」みたいな目標を立てているとヤバいです。
意味はわかるけどイメージが湧きにくいし、具体的に何をすればいいかわからないですよね。しかも筋肉をバッキバキにするのはトレーニングが大変そうだし。
なのでこの目標をブラッシュアップするとしたら、「シックスパックをつくるため毎日腹筋を5回する」みたいな感じになります。こっちの方が心理的に気軽だし、何をすればいいか具体的なので行動に移しやすいです。
もしかしたら三日坊主で悩んでいる人なんかは最初から目標を高くしすぎて挫折してしまっている可能性があります。
まずは簡単な目標から出発して、モチベーションを保っていくことが長続きさせるコツかもしれません。
努力大好き人間なる方法
本書によると、努力を好きなるためには結果だけでなく過程にも着目することが大切と書かれています。それは結果だけを重視してしまう人間になってしまうと、結果がでそうなことしかやらなくなってしまうからです。
そうなれば失敗を恐れて挑戦ができない人間になってしまうのです。
しかし逆に結果だけでなくその過程にある努力まで含めて喜ぶことで、努力の楽しさと重要性を自分に染み込ませることができます。
「結果を出せたのは、つらい思いをして努力をしてきたからだ」という経験が努力を好きにさせるのです。
個人的な話をすれば僕は結果ばかり追い求めていたタイプで。
自分がヒモニートになってしまった原因には、この結果第一主義にあると思っています。
仕事を辞めた理由の一つに努力しても結果がでなかったということがあります。それがスゴイ苦しくて。でもこれって結果しか見てなかったからなんですよ。結果が伴わなかったとしても努力は努力として認められたらよかったんですよね。
そのことに人生の早い段階で気づいていればと、本書を読んで惜しい気持ちになりました。
”結果”だけでなく”過程”にも目を向けることは若いうちに身に着けておきたい心構えだと僕は思います。
(”ビバ努力の日々”精神を忘れずに)
”いつも通りの自分”を変えれば勝手にやる気がでてくる
本書では”いつも通りの自分”を変えるための方法が紹介されています。
当然だけど目標を達成する近道って目標のための行動が当たり前にできちゃうことですよね。
だから”いつも通りやれない自分”を”やれる自分”に変えられたらいいってわけですよ。
じゃあどうするかというと、まずは自分の”いつも通り”を知る必要があります。知らないと変えようがないので、これは重要なプロセスです。
僕の場合で例を挙げると、まとまった時間がないとブログが書けないという悩みがありました。二時間や三時間といった空き時間がないと書く気になれなくて。
で、その理由を自己分析して考えてみたら、自分がスキマ時間を軽視していることに気づいたんですよ。
「10分、20分やっても仕方がないからあとでやろう」と考えてしまうクセがあったんですよね。
だから今は「5分でもいいからブログの時間にする」という気持ちに切り替えて生活しています。そして結構うまくいってます。
自分の思考や行動パターンのクセを把握してから、習慣を改善していく。
”いつも通りの自分”を変える手法として役に立つ考え方でした。それに自分の考えや行動のクセを探すのは楽しかったですよ。
最後に
正直、タイトルの『神』ってワードがうさんくさく感じていたけど、読んでみるとタメになるアイディアが多くあってよかったです。
特に「現実」と「理想」を埋める力を利用してモチベーションを上げるアイディアは簡単に実践ができるし効果もあったので、僕は日常的に使っています。
モチベーションに悩みを抱えているのなら一読の価値アリです。
(行間は広くて文字も大きいため、気軽にサラッと読めちゃいます。)